プロバイダによる速度の違い
各地域によってプロバイダの回線速度が異なる
インターネットを利用する際に必ずお世話になるのがプロバイダ。
正式名称では「インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)」といいます。
同じプロバイダでも、通信速度が日本全国一律というわけではないのです。
なぜなら、お住まいの地域によって、プロバイダの混雑状況が違うからです。
プロバイダはNTT内に設置されている設備をレンタルしているのですが、その設備に接続しているユーザーが多ければ多いほど、回線速度が低下します。
各都道府県によってプロバイダのユーザー数に違いがあるため、実際にそのプロバイダの回線速度が速いのか遅いのかということはその地域に住んでいないとわかりません。
ユーザーが増えるにつれて、プロバイダがNTTに設備の増強を申請すれば回線速度の心配はないのですが、どうしても予算などの要因があり、それを行わないプロバイダが大半です。
プロバイダに回線速度が遅いと問い合わせると、NTTに原因があると言われたことがあるという経験をお持ちの方もいるのではないかと思います。
基本的にオペレーターはマニュアル通りに決まったことしか言わないので、調査もろくにせずに「こちらには何も問題がなく、NTTの方に原因があると思われます」といったような返答しかしません。
また、無線LANでインターネットを接続している場合は、その無線のせいにされるということが多いです。
というのは、たとえ無線の近くでインターネットを接続していたとしても、速度にはあまり関係がなく、基本的に無線は電波状況やノイズなどに大きく左右されることが多いからです。
どうすれば改善されるのか?
プロバイダに対して回線速度が遅いといった苦情が多くのユーザーから集まれば、プロバイダ側もなにかしらの改善策を施してくれることもあるでしょうが、通常そこまでいくには1年ほど、場合によっては2~3年かかることもありえます。
プロバイダがNTTに対して設備の増強申請をしてくれれば2~3か月で改善されるのですが、資金的な問題でなかなかそのようなことをしてくれるところは少ないです。
つまり、ベストエフォート型という都合の良い言葉でコストを削減しているプロバイダがほとんどです。
いずれにしても、回線速度が改善されるまでには結構な時間がかかりますので、プロバイダを乗り換えるのが一番手っ取り早いです。
プロバイダを選ぶ基準として、こちらの記事も参考にしてください。